前回、私のクラリネットとその周辺アクセサリーについて、つらつらと書き出してみました。
さて今回は、フランスではどういう場所でどういう風に吹くことができるのか、自分なりにあれこれ思案したことなどを綴ってみます。
自宅で吹く
自宅で吹くのに、特に問題ありません。フランスでは、朝の8時~22時は騒音を出してもいい(?)のです。とは言え私が吹いていたのはもっぱら昼間(最初のうちは)。
移住後、引っ越しの荷物が届くのに時間がかかったため、手元にあるのは楽器のみで楽譜がありませんでした。それで地元の楽器屋さんへ楽譜を探し行くことに。
楽譜(Partition)を探す
で、楽器屋さんには、そもそもほとんど楽譜がありませんでした。置いてあるのは超初心者~初心者向けの教則本、といったところ。
自分では簡単なエチュードでも買おうかな、と思っていたわけですが、そもそも自分のレベルがいまいちわからない、けれどもここにあるレベルでもない。いろいろ手に取りパラパラとページをめくり、Guy Dangain(たぶん)のエチュードを購入。ずいぶん長いこと友達に貸したままになっていて、どれを買ったのかもわからない…。吹いてみたら、やっぱり簡単でした。笑。替え指の訓練が少しあって、それは良かった。
これだけではつまらないので、ネットで無料の楽譜を拾ってみました。例えば『韃靼人の踊り』とか。こちらはまだまだ難しすぎました。
吹奏楽団(Orchestre d’harmonie)に入りたい
一人で練習するのもあまり張り合いがなく、そういえば若かりし日に語学留学した際、ホームステイ先の女性と一緒に4ヶ月ほど地元の吹奏楽団に参加したことを思い出しました。今、住んでいる街にも吹奏楽団はきっとあるだろうとネット検索し、市の吹奏楽団を発見。入れるかどうか問い合わせメールを送ってみました。
が、待てど暮らせど返事がなく…!
他に、大学オーケストラも見つけました。学外の人も入れるみたいだけれど、ちょっと敷居が高いかなと思い、選択肢から外しました。
個人レッスン(Cours particurier)を探してみる
しょうがない、あとは日本にいた時のように、楽器屋の個人レッスンでも…と探したけれど、そんなものは存在しませんでした。田舎だからないのかな?パリならあるのかな??
それから、あらゆる個人レッスン(楽器以外にも語学とか、その他もろもろの家庭教師)を仲介するサイトを見つけ検索してみました。クラリネットは若そうでレベルや評価がいまいちよくわからない人が1名のみ。お値段安くはなく。というわけで却下。
最後の望み、コンセルヴァトワール(Conservatoire)へ
どうしようか思案していたところ、コンセルヴァトワールが市内にあることを知り、春先にオープンキャンパス(Porte ouverte)があったので行ってみました。いろんな楽器の音が聞こえてくるだけで、心躍る!
クラリネットの音色が聞こえてくるお部屋を覗いてみると、先生が2名いらっしゃり、順番に子供たちに試し吹きをさせていました(コロナ以前の話です)。私も列に並び質問を。
私 「大人も学ぶことができますか?約5年の経験があります」
先生 「オンラインで申し込みできるから。僕の名前書いといて。」
私 「!」
以上。
先生の前で一切、吹くこともなく。
かくして私は、地元のコンセルヴァトワールに通うことになったのです…!
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